漫画の模写や参考資料をもとに描くということ
漫画など作品作りに取り組んだことのない方は、漫画を描く、もしくは絵を描くでもよいですが、そういう創作活動をするという事は、完全オリジナルのものを作り出すことであると思いがちです。
しかし、現実的に生まれてから何の影響も受けずにといったら大げさですが、私たちはそれが意識的であるか否かに関わらず、他の人が作った創作物の影響を受けているし、その影響なしに0の状態から何かを生み出すなどできません。
絵に関わらず、どんな発明にしろそうです。何か、前にヒントがあってそれをもとに新しいものを作り出しているのであって、自分で何も作ったことのない人はそれをパクリだと言って揶揄します。
例えば、漫画というコマを割ってそこに絵柄と吹き出しを入れて作る形式のものは、もとは手塚治虫が作り出したもので、それをみんな真似して漫画を描いているのです。
前置きが長くなりましたが、漫画を描く際に、プロでも頭の中ですべてのポーズが描けるわけではなく、写真や実物などを参考にしながら描くことももちろんあります。
むしろ、絵を何も参考にせずにずっと我流で描き続けても、絵の上達はあまり望めないと思います。
私も、日頃生活する中で、おっ、これはかっこいいポーズだなといったものは、それを取り入れたオリジナルの絵を描いてみたりします。
この絵は、キャラクターは、オリジナルですが、ポーズは、たまたま電車に乗っていてかっこいいと思ったものを、取り入れたものです。なんか、普通の立ち姿ですが、かっこよさを感じてしまいました。
こういう、普通の中にひそむかっこよさを発見するのはとても楽しいです!